激動の一週間でした(まだ終わっていませんが・・)
まず、当初は二日間の予定が終わってみれば三日間に及んだ大地の再生 結の杜づくりによる災害復旧作業。
写真は側溝の切り方、泥浚いについてレクチャーをする代表の矢野さんです。
深さは一定にせずなおかつ蛇行させるという繊細な作業、でも手間はかけない(大事)。
スコップの扱い方一つで、あとは水と空気が自然に安定させてくれると言います。
こちら三日目の本日、非常にわかり辛い写真ですが個人的に一番響いた光景でした。
それまで一定の深さ、幅で切られていたソッコウだったもので、水が渦を巻くための造作をあえて行ったようすです。
そんなことやって意味あるの?と思えるかもしれませんが、この造作に倣って徐々にストンと収まってくれるはず。何故そう感じるかというと、沢を歩くたびに変わる川や山の地形をつぶさに見る中で、水や空気の力が穏やかになり、局所的に良好な植生環境(土中微生物の生態環境含)を持つ景色が正にこれだからです!
水や空気が真っすぐ進んだり落ちたりする大きな力をいなす(もしくは利用する)技術こそ、昔の人が行っていた土木作業であり、知ってか知らずか同時に周辺の環境維持にも大切な役割を持っていたように思います。
変な話、これ人の心持ちとしてもとても大事で、例えば地心に倣った田や畑や道の造作は当たり前ですが、集落の形成から、食器の置き方、1日の過ごし方まで、かつての資料を調べれば調べるほど、全て繋がっていたように感じます。
参考:四郎治沢
https://yamap.com/activities/1400679
そして地中、上の写真はいわゆる3面固められたU字溝の底の一部に穴をあけた様子。
ストローで水を吸ってぷっ!と吹いた時のように、あけた穴から上向きに渦を巻きながら勢いよく水が噴き出している様子が色々と物語ります。
ポイントは災害である土砂崩れ箇所はこの作業している場所ではないこと。
でも大本の原因と考えられるから、ここにまずは手を付ける。
行った作業により今後どんな変化がもたらされるでしょうか。
ちょっと話は逸れますが、作業している矢野さんの姿は何というか所作がシンプル。
話しているときも然りで、かつて黙々と里山を作ってきた人はこんな人なのかなぁと思ったりします。選択肢はいくつもないだろうし、そんな人は過去・現在・未来の捉え方が自分も含めた現代の人とは違うベクトルにあるんだろうとも思います。主観なく、何事にも捉われず、ただ行いただ伝える人。
二日目の午前中は小湊鐡道石川社長に案内いただき、列車にゆられて沿線の被害状況などを見つつ要所を回る。要所で南市原里山連合の松本先生に様々解説やおもてなしいただきました。
花つきが悪くなってしまった菜の花畑や繁茂する竹林など、一見手強くケンカしがちなこれらの環境も、本当に手間をかけず少し発想を変えた作業で以前の姿に戻すことが出来ると感じました。
荒作業が続き、変化を感じ取れるのはもう少し待たねばなりませんが、生き物にとっても人(生き物だけどね)にとっても好転することを期待します。
今回もはるばる遠方から来られ、作業いただいたみなさん本当にありがとうございました。
個人的には米沢の森代表の鶴岡さんが毎回感激してくれる様子が嬉しい。
来月もまた開催いただく予定で、要でもある近隣の方の井戸浚い!などもあります。
ご興味のある方、是非ご参加ください。
そして!一昨日夜は自分もメムバーであるco-satenの一周年を祝う「商店街が一つになる日」が開催されました。
年齢も立場も関係なく気兼ねなく会って話せる場のなんと素晴らしいことか。
市長って写真写り良いな~。
ちなみに私は、旧魚武店舗内にふたたび里山を持ち込みました。
完全屋内の様子は自然と不自然が混じりあう中々の違和感を産んでいたので、全く別の室内でも作ってみたいと思いました。
ともあれ、これはあくまで入口(のつもり)ですので、実際に山に生えたり住んでいる生き物を追ってみてください。
右田パイセンの雄姿を一枚。
そうだゴヰチカのホームページできたのでたまに覗いてやってください。そして使ってください〜。
ゴヰチカ
https://www.goichika.com/
ではまた!!!
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