成田での打ち合わせ後、多古光湿原へ立ち寄りました。
今年初めの作業は仕事と被り行けず、そして新型コロナの影響で活動も出来ず・・。
サワオグルマとヒキノカサの花が咲き乱れておりました。
かつて春の田んぼの黄色い花と言えばこのサワオグルマを指すぐらいありふれた植物だったようですが、今や菜の花(セイヨウアブラナ)に取って代わられた感がありますね。
ちなみに、昨日このような冊子が届き(ありがとうございます!)タイミング的にも行かざるを得ない!
以前のブログにも書いていますが、私は多古光湿原保全会と乾草沼環境保全会の会員であります。千葉県第一級の環境に寄り添い隊。
一部、抜粋させていただきました。
本日湿原にて観られた中で上がエゾツリスゲ、下がマツバスゲです。
文章写真はクリックすると拡大します。
危機的な状況が少しでも伝われば幸いです。
フガフガしながら書いた菅と危機感とムー第二段および、消えた湿原あたりご参照願います。
多古光湿原というタグが日記下部にあるので、そちらからもどうぞ。
花は終わってしまったものの両種写真を撮ってきました。
上がヤエノアマナ、下がアマナです。
ヤエノアマナの花および存在については水辺の世界、アマナの花は春を迎えた市原市という日記にて写真をのっけています。
ヤエノアマナについては千葉、どころか日本、いや世界中を探してもここ一帯でしか観られない植物です。
現状アマナの変種という扱いですが、いわゆる生物界のバグであり、不安定な存在。
でも、いつかは安定的な生育が可能になり、何らかの原因でアマナが消滅してもこちらが生き残る可能性も0ではありません。
(写真拡大します)
千葉県において、最も豊かな自然環境をギリギリ残す場所の一つです。
こちらの看板には大事なことが記されているので一部抜粋します
「多古光湿原には他に類例をみないほどの様々な種類の植物とともに、土壌中にはその植物と特異的に共生する菌類、細菌類が生活しています。さらに、それを基盤にして様々な動物の生息も可能にしています。生物はそれぞれに固有の物質循環性をもち、その浄化作用を発揮して自然の平衡を維持させます。生物の多様性を保全することは人間の生活の基盤を保全することにつながっています。」
情勢落ち着きましたら、是非訪れてみてください。
というか一緒に歩きましょう。
帰り道、先だって施工させていただいた総武建設㈱社屋前へ立ち寄りました。
アスファルトの駐車場上(!)しかも幹線道路沿いという中々タフな立地の植栽です。
街路樹の代わりにこのような景色が増えたら、もしくは殺風景な商店街が緑あふれる景色になったら良いなぁ~、とそんな思いで作りました。
木々の恩恵は本当に沢山ありますが、お互い様でお蔭様の気持ちが道行く人に沢山生まれたら嬉しいです。
色々と工夫して拵えた植枡および土壌は今のところ大丈夫。
これからどのように成長してくれるか見守りたいです。
最後に市原市北東部にて。
上からチゴユリ、イカリソウ、ヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサク、ヒトリシズカ、イチリンソウの花です。
Aランクの絶滅危惧種も含まれますが、生えているところには沢山生えています。
生えている場所は共通して区画整理などの大規模な改変が少なく、かつ程よく人間による攪乱を受け続けている場所です。
豊かな植生=良好な生態系を持っていることも共通しています。
大事なのは地上ではなく地中の共生環境でもあることも解ります。
また、これは感覚的なお話ですが、生存競争があるはずなのにお互いがお互いを気遣っているようすが見て取れるのが不思議です、だから空間としてとても穏やか。
それぞれの気勢(力の方向)がゆらゆらしているというか・・。
逆を言えば、新たに持ち込まれた外来種だらけの山野や原っぱなどでは、どの植物もパニック状態で俺が俺がの凄まじい生存競争が巻き起こっている様に感じます。
うーむ、この文章は話半分で留めておいてください笑
ちなみにイカリソウは養命酒の主成分であり、全草が超強壮剤となる薬草として有名。
がしかし、千葉県では個体数の減少が止まらない野草であるため、採取は控えましょう。
おまけ
ケーブルテレビでは、先日の米沢の森での桜植樹の様子が観られます!
昨日ようやく観ました!(うちの坊主と)
あいチャンネルトピックスとして16(木)まで昼・夕・夜と放送されているようです。ありがとうございます。
観られる環境の方是非~。
では、また。
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