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街の意識


本日は東京で庭メンテの打ち合わせ。kurosawa kawara-tenから依頼を受けて、以前に作ったお庭です。13時からの予定なので打ち合わせ前に散歩してきました。

kurosawa kawara-ten
https://kurosawakawaraten.com/


荒川区から北区、豊島区、文京区、台東区と歩いてみて痛感した。観光に来た外国の人が日本にはゴミ一つ落ちてないと伝える話題をよく見るので、そんなわけあるまいと思っていたけど、本当にゴミ一つ落ちていなかった。駅横の水路とか大きな幹線道路とか小さな路地、どこもそう。
地元なら例えば、五井駅のこみなと待合室ですら、行けば必ずゴミがちらほら落ちている。んで拾う。


歩き始めた7時ごろ、箒と塵取りで家や店の前を掃除する光景があちこちでみられました。それは古い宅地だろうが新しい宅地だろうが変わらず。一人一人の当事者意識が街全体に波及して、街自体がすごく元気なように感じられました。


また、とにかく大きく枝を伸ばした木々が多い。森が少ないというせいもあると思いますが、こんな景色がそこかしこで大切にされています。地元だったら、枝が落ちてきたら危ないとかそんな理由でブッツブツに切られて、そんでもって誰も気にしないというのが当たり前だと思うんですが。


そんなこんなで歩いた軌跡は↑の通りです。約15kmのほぼウォーキング。一番の目的は朝倉彫塑館の庭を見ること。写真撮影が禁止のため、写真はありませんが素晴らしい庭でした。付近の旧古河庭園や六義園などはあまり魅力は感じないんだけど、なんで魅力を感じないのか考えてみたら、それらは想像してみて、想像通りで何も驚きのない庭だからなんだと思いました。


打ち合わせ現場。据えた一石。何も意味がない配置。この庭で一番のお気に入り。


極小スペースの外植栽と池田くん。竪穴に突っ込んだエノキの剪定枝が木として育っていて、これは他の現場でもあったなぁと思い出す。サルスベリも同じ性質がある。


中庭のこれまた小さなスペース。水抜けの悪さは改善されていたけど、ネズミ?が根っこを荒らすようで、残念ながらナツハゼが一つ枯れてしまった。


枯れたナツハゼにジグモの巣。ちょっとときめく。


さらに狭小なこちらのスペースの植栽。同じくネズミが穴を掘っているそうですがこちらは元気。根本のヒュウガミズキは花芽が育っていました。

どの木も日頃から気にかけてくれている様子が伝わってきて嬉しかったです。後日改めて作業に伺いたいと思います。


不覚ながら、事務所で作業中に行方不明になってしまった剪定鋏。。帰りながら幕張の関竹材店で改めて購入しました。完。