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喫茶喫飯猫


わがまま猫ギャラリー。ひげ長ー。


寡黙である。野良猫はどこから来てどこに行くんだろうか??


猫の所作を見ていて、枡野俊明の文言を思い出した。枡野さんは造園家でありながら横浜の曹洞宗の寺である建巧寺の住職、いわゆる禅僧。自分は特に宗教に括ることをしないけど、禅の考えは腑に落ちることが多い。禅の言葉として「喫茶喫飯」というものがあります。茶を飲むときは茶を飲むことそのものになりきり、飯を食べるときは飯を食べることそのものになりきる、という意味です。つまり無念無想。最近の身の回りのことは禅的考えとは真逆のことが多い。例えば、誰かのためにこうしてあげよう、とか、こう表現してみようとか、こうしてもらいたい、という思いがまずありき。人付き合いでも、街づくりとかでも、絵画や音楽、言ってみれば庭もそう。そうじゃない。順番が逆。枡野さんはさえずる鳥で例えていたけど、このわがまま猫で言うならば、ただただ猫であるだけ、ゆえに、結果的に俺は幸せだし楽しいし、心が動く。


近隣も含めて草刈りの間に植物観察。ナツエビネが一輪花を咲かせました。優美だなぁ。ものすごくゆっくりと花を咲かせる。周りにはたくさんのコクラン。こちらは果実が熟し始めていました。


イヌタヌキモが針金のような花茎を一本伸ばしていました。花が咲くのは三年ぶり。沈水生の食虫植物。ムジナモは相変わらず花を咲かせることはなさそうです。


例に漏れず事務所の森でもキノコ祭り。ブルーベリー脇にたくさん植えたポポーはしっかり根付いた様子。種から芽生えた珍果ポポー。発芽率100%は脅威的。何年後になるかわかりませんが、果実が収穫できる頃を楽しみに待ちます。


作業するかどうかは不明だけど、念のため道具を積み込んで帰還。日が傾くと風が涼しく感じられるようになりました。


嫁ちゃん先生を拾いつつ、帰宅の道中に母校前の草地へ寄り道。こちらは坊作遺跡。上総国分尼寺政所院推定地として保存されているそうな。資料館のある上総国分尼寺跡も同じような見た目の草っぱらですが、あちらは著しく劣化した植生しか見られず。対してこちらはなかなか豊かな草原植生が残っています。


全体的に茂るワラビ。わ〜ら〜び〜もち〜つめた〜くて〜おいし〜よ〜。名古屋にいたとき、ひっきりなしに聞こえていたこのわらび餅屋トラックの歌がいまだに頭から離れない。


局所的に見られるマメ科のレンリソウ。連なる理の草と書く。全国的にも絶滅が危惧される植物。周りにはワレモコウの葉っぱ。ワレモコウはこの草地全体的に見られ、草刈り時期の関係でこちらでは9月中旬に一面に咲く様子が見られます。


葉っぱがなくてちょっと判断しずらいんですが、ナンテンハギかな?花期が早い気もする。マメ科の植物。そういえば、先日印西の草地散歩した時にあげたマルバヤハズソウと書いたマメ科の植物、見返すともしかしてマキエハギですかね??だとしたら貴重だ。


たまに行く夜の外食はいつものラーメン屋。チャーシュー丼(ラーメンセット)。めちゃくちゃ美味いわけではない(失礼)けど、ほっとする幸せな飯と時間。


ゴヰチカ案件。最近、新しいEPを発表したサマードレス。ぼんやり売れ残っていたラスト一本が旅立ちました。買う側としては幸せかも。


サマードレス

https://summerdressband.bandcamp.com