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地心を読む


茂原市に来ました。まもなく改修作業予定のお庭の打ち合わせです。建物の雰囲気に合うように、木々が寄り添う景色を作りたいと思います。道路挟んで盛り上がる小山が気になる。


尾根伝いに突端まで登ってみました。コンクリート製の境界杭があるくらいで特に何もなし。でも景色は良かったです。


あまり管理されていないようですが、降りてみると公園から続く遊歩道がありました。草むらに埋もれたベンチなどがあり。またじっくり歩いてみようと思います。


宅地開発を待つ造成地。変わり続ける土地の記憶。


本日は多古光湿原の観察会がありましたが、都合で行けず。尼ヶ台総合公園へやってきました。記載のミカワシンジュガヤは移植される前の地が千葉県最後の自生地でありました。そんな感じで開発によって消滅した茂原の八積湿原から移植された植物が見られる、はずですが。


著しく劣化した環境。。ノハナショウブの花が見られるかなと思ったけど、咲いているのは園芸用に改良されたハナショウブばかり。誰かが植えてしまったんでしょうか。


先ほどの看板に書いている植物はほとんど見られないのでは?そもそも安全のため取水調整されていて、水は溢れることがなく、水位に変化のない状態。水位に変化がなければ環境の変化もなくなり、植生は単純化していく。つまり、生態系の歯車が少しづつ狂っていく。

参考に多古光湿原。コロナ明けで数年ぶりに催された昨年の観察会と、同じく今年初めの草刈り作業の様子。千葉県第一級の素晴らしい環境と危機的状況を併せ持つ湿原環境。