昨日の日記で書きそびれてしまったんですけど、本日ゴヰチカで催し予定だったあかねさんによるビートルズスナックは台風接近に伴い延期となりました。予定は各種SNSの投稿やストーリーにあげつつ、HPトップに次週の予定は未定状態のカレンダーが掲載されているので参照願います。
と言うわけで、そのまま盆休みに突入。近所のかっぱ池へ散歩しにきました。写真は下の池すら開放水面が無くなってきた状況。カワセミが飛び回る。市原市のホームページに案内が載っていること&掲載されている写真では池に水があることに驚いた。
山木カッパ池
https://www.city.ichihara.chiba.jp/article?articleId=60238205ece4651c88c1959c
あんまり推奨はしないけど、昔のヘラブナ釣り台場から沼地へ降りる。台風が来る前に観察するため突入。足を取られると身動きできなくなるので良い子は真似しちゃダメです。
一面を覆うのは陸生形フォーメーションを作る屈強なヒシ。
多数お亡くなりのヌマガイとかドブガイ。でっかいです。一応泥抜きすれば食べられるそうですよ。
水際の植物観察。こちらは同所的に生えていたチョウジタデ(もしくはウスゲチョウジタデ)とヒレタゴボウの花。チョウジタデは大陸から稲作の伝来とともにやってきたと考えられる史前帰化植物の可能性が高く。ヒレタゴボウは近年アメリカ大陸からやって来た帰化植物となります。
アゼナとアメリカアゼナ。名前から察すれる通り、上のチョウジタデとヒレタゴボウと同じような感じで仲良く同居。
若芽のころは春の七草としてお粥に入れられるセリ。他名前の由来が不明なタカサブロウ、ケキツネノボタンなどの花が林縁寄りに見られました。
タコノアシ。秋に全草が真っ赤になるので名の由来そのもの。環境省から準絶滅危惧(NT)の指定をされていますが、休耕田の増加に伴いかなり増えてきた植物だと思います。
本来は沈水生ですが陸生形も作れるたくましいキクモが少しだけ見られました。花は9月ぐらいに見られます。
一方で、さらにたくましすぎる南米原産の沈水植物オオフサモ。国内では特定外来生物に指定されています。ご覧の通り水がなくても陸生形を作るし、千切れた分だけ増えるので根絶は困難。除草剤もほとんど効かないそうな。でもこの池ではめちゃめちゃ増えて大変!とはなっていません。数年観察しているけど、見られるのはほんの一画だけで増えもしないし減りもしない。何かと競合しているんでしょうか?
水面にかかるように生えていたエノキに果実が実っていました。食用可。ちょっとしか食べられるところがないけど甘くて美味しいです。ジャムとかどうでしょうか。
上の池へ向かう道中、なんじゃこりゃな花を見かけました。マメ科ということはわかる。調べるとアピオスと言う北米原産の植物でこちらは野外逸出したもののよう。アメリカ先住民に珍重されていた植物らしく、お茶にできるし、花は食べられ、根茎は芋状となってアメリカほど芋という名前で高栄養の食べ物として注目されているらしいです。野菜としてどうでしょうか。
堰が壊れてすっかり水面が無くなった上の池。後ほど突入します。まずは林縁部をお散歩。
定期的に草刈りがされる斜面林の林床は明るい草っぱら。キツネノマゴ、アキカラマツ、ワレモコウなんかの花が咲いています。ツルボの花は今年お初。以前に8月に咲いているキンランを見かけましたが、今思えばかなり貴重な姿だったかも。過去の日記に書いてます。
ちょっと薄暗いところではキツネノカミソリが群生。いくつか果実を実らせ始めていました。夏場は葉っぱがなくなり、花茎だけがニョッキリ伸びるので独特の佇まいです。道端に咲く様子がわかりやすい。
池のど真ん中にどーんと立ってみる。ミゾソバが一面に生えるぐらいで特に何も観察できず。ちょっとだけ生えているウシタキソウが花を咲かせていました。もう一度水面を復活させれば、土壌環境も変わるだろうし、かつて観察できたサンショウモが復活する可能性があるかも。
池を離れて戻る道中、目の前にカラスが降りてきて、キノコを置いて飛び去っていきました。一体なんだったんだ・・。とりあえず持ち帰り。
こちらは一本違う谷津沿いにて、林縁に見られたコバギボウシと休耕田に見られたニホンハッカの花。ガサゴソと歩くだけでハッカの香りが漂う。
さらに近所のひょうたん池へ。国道297号を挟んで山倉ダムの隣です。デンジャーロードが多くて楽しいところ。池に近づくことは禁止。
明るい草地は結構ポテンシャルが高い。今年お初のセンニンソウやオトギリソウの花が見られました。
その草地の中でも湧水が滲み出るあたりは要観察ゾーン。ホシクサの仲間の花が見られましたが、これはまんまホシクサ(星草)でしょうか。
ぐるっと回りながら薄暗い林床に見られたキツネノカミソリ再び。
今年お初のヒヨドリバナ。晩夏〜初秋の花が出揃って来ました。
道路っぺりのヒルガオとナツズイセンの花どアップ。ナツズイセンはキツネノカミソリと近縁種ですが、古くに大陸から三倍体個体のみが人為的に持ち込まれた植物のため、種子を作る能力を持ちません。これはヒガンバナやシャガなどにも言えます。それらをたまに荒れた林の中でも見かけますが、そんな光景を見ると昔はここに人の生活があったんだな〜と感じたりします。
あまり管理しなくとも、背丈の低い草がまばらにはえる草原チックなところ。コマツナギやタカトウダイの花が見られます。せっかくなのでたくさん見られるワレモコウも一枚。
土曜日ゆえ15時で閉まってしまう市原郵便局にギリギリ荷物を出しつつ、養老川河口の小さな干潟へ寄り道して来ました。
ボデー隠して目だけがぴょこっと出ているカニ。ヤマトオサガニ。
🦀\( ˆoˆ )/🦀 pic.twitter.com/NGmbQjwtg1
— こねたろうをとりたろう (@txkxdxyx) August 13, 2022
近づくとすぐ隠れちゃうけど、じっと待っていると出て来てくれるチゴガニやコメツキガニたち。ダンスしてますが、なぜこういった動きをするのかはよくわかっていないそうです。
点々と見られたマツナ。満潮時はほぼ水に浸るような場所に生えています。
わかりやすい海岸植生が見られる一角。ハマヒルガオやコウボウシバ。シャリンバイやトベラなどに混じって生えるクコの木に花が咲いていました。クコの実は杏仁豆腐にちょこんと乗っている赤いあれです。
国道16号の橋の下にて。オカヒジキやハマボウフウなんかとともにもはや野菜として認識されているツルナ。別名ハマジシャ。黄色い花が咲いています。
再びカニ観察。ちょっとずつ模様が違うけど、同じカクベンケイガニでしょうか。
アシハラガニとヒメアシハラガニかな?カニの世界も奥深い。教えてカニの人。これにて退散。
拾ってきたヌマガイ18cmはなかなかでかい。先日のガザミとカラスがくれたキノコを置いてみましたが先生の評価はいまいちでした。
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