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市原城とぱおぱおインザル〜ム


引き続き、市原市若宮の空き家の庭開拓。梅の強剪定とタイサンボクの伐採などに取り掛かります。


10時の一服時にお隣さんがリポD含む差し入れをしてくれました。ありがたや。剪定した酔芙蓉の葉っぱをさりげなく敷いて握り飯をすっと置かれたあたり、その自然な所作をみて久しぶりにうおっ!となりました。


貝がメインの混ぜご飯のおにぎりとでっかくて甘塩っぱい手製の梅干し。これまた美味すぎて久しぶりにうおっ!となりました。正直な感想は「なんじゃこりゃうまい」。秘技を知りたい。


お昼、また散歩。昨日の白船城と谷を挟んで対になる台地を目指します。

光善寺廃寺
https://www.city.ichihara.chiba.jp/maibun/isekifile120.htm
市原城跡
https://www.city.ichihara.chiba.jp/maibun/isekifile99.htm


谷部を流れる能満川を渡る鉄板の橋。川床にゆらゆら揺れるグラス系の水草はなんだ??アクアリウムとかで育てるやつの逸出かなぁ。


寄り道。住宅地の隙間道路から抜ける谷津へ。


しばらくはもう誰も歩いていませんね。一応舗装路ですがガタガタになっていて藪度高め。


能満川へぶつかるところまで来ました。水草発見。オオカナダモでした。北米原産で学校の実験とかでも使われ、そこから野外逸出してしまった代表種。


どこまでも続く休耕田は強健雑草のせめぎあい。右手のオオブタクサは4mぐらいになる北米原産の巨大な草。秋に花粉症になる方の原因は大方これ。傍に生えるセイタカアワダチソウも北米原産の外来種で、日本に入って間も無くはオオブタクサと同じぐらい大きくなる草でしたが、最近は小型化して大きくなってもせいぜい2m。小型化の原因は諸説あり。秋に黄色い花を咲かせ、花粉症の原因と思われていますが、空気中に飛散しないので影響はなし。


棘が痛いつる植物の代表、ノイバラの果実がちらほら。山でもどこでもよく出会い、藪漕ぎ時にとても苦労する小低木。庭に植えられる薔薇の基本原種の一つです。


色合いがとても綺麗なイシミカワの果実。ベタベタとくっつくつる性植物。やや稀。


ベタベタ度MAXのつる性植物カナムグラの花。クズやアレチウリとともに強靭な草3トップ。アレチウリは北米原産で日本では外来種として問題になっていますが、逆にアメリカでは逆にクズとこのカナムグラが外来種として大きな問題となっています。どちら側にも繁茂を抑制するキーが無い。数千年かけてゆっくり作られてきたバランス大事。


寄り道終了。できるだけ車が通らない道をチョイスして台地上を目指す。


台地上、畑の中の出羽三山。市原市は何故かこの山岳信仰が盛んだったようで、あちこちで見かけます。一生に一度、遥々歩いて出羽國(今の山形県含む)を目指すのは大旅行だっただろうし、楽しくもあったのかなぁ。

 

並びに建つ光善寺薬師堂。ここは千葉県無形民俗文化財の一つである柳盾神事の出発地です。起源由来ともに不明の神事。いわゆるお神輿の原型を伝えている可能性があり貴重。現在は八幡の飯香岡八幡宮が取り行いますが、その元宮とされるここからすぐ近くの小さな市原八幡宮がかつてその役割を担っていたそうな。あたりは国府推定地の一つ。


(参考)国府推定地の謎を伝える 柳盾神事
https://www.cl-shop.com/citylife/ichihara/2015/10/16/12593


芯がずれて微妙な佇まいではあるけど、千葉県最古の石灯籠が一基。火袋だけは江戸時代の補作とあります。


冒頭に書いた光善寺廃寺という遺跡でもあり。千草山廃寺とともに古代道沿いに見られる古代寺院?として注目すべき遺跡。

噂のI'Museumから一番近い遺跡となる千草山廃寺
https://www.city.ichihara.chiba.jp/maibun/isekimore11.htm


中世には市原城となり、写真の道路は住宅が建つ前は明確な空堀だったそうな。ちょっと下ったところには忍丹波守居城跡と書かれた標柱も建っていますが、現在は字がかすれて全く読めず・・。


こんなところに古いお墓。これは知らなかったなぁ。この台地上が市原城主郭となると思われ、現在は地形改変後宅地となっています。古地名として要谷(ようぎゃもしくはようがい)という小字が残っています。城域は広く、ここより南の花輪台や、いわゆる郡本遺跡群と言われる竹ノ内(竹は館の転訛)、古甲(古国府?)といった小字が残るあたりまで広がっていたと考えられます。


細くて古い道をひたすらひろっていく。国道297沿。


バス停の反対側店舗敷地内に庚申塔。ただの庚申塔だけど何故か石像物として推されていて、新しい標柱がドーンと建っています。


砂利道抜けて山木坂下の三叉路あたりに佇む馬頭観音。庚申塔を推すなら馬頭観音も是非!元文二年(1737年)とある。三面六臂の人姿。


何故かギャラリー多数の中でタイサンボクを伐採。ちょっと恥ずかしい。ちなみに植木屋さんならみんなやっていると思いますが、伐採前は塩撒いてます。


こちらの柿も低くして欲しいということで強剪定。登ってギコギコしてるの図。柿の枝は固くて柔軟性がなく、ボキッと折れやすいので注意しましょう。


まだ全然熟していないのにクソうまい。食べごろの梨のようだ。


家主さん含め、誰も食べないらしく、ただ捨てるの勿体無いので収穫としました。空き家だけで収穫物を集めたらお店出せるぞ。また柿酢も作ろうかな。さて、明日はイドクボンガティームとして山とスパイス市とやらに参加予定でしたが、天候不良で順延になったので予定変更で連チャン作業をすることにしました。天気よ持ってくれー。


ぴったんくんに作成してもらっていた動画が完成したようで試視聴。美しい。どのように公開するかはまだ検討中。お楽しみに〜。


いつも突然、カセットが届きました。ぱおぱおインザル〜ム。