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蜂茸蜘蛛茸蛹茸


一日置いて、千葉市でのお手入れ二日目。
HYOZOと二人で黙々と作業を進めました。


お昼、HYOZOが持っていたこの本に興味津々(午後の一服時にパラパラ読ませてもらったらとても面白い本でした)。
表紙にセミタケ、セミの幼虫からにょっきり生えるきのこ。見たことないなぁ。


という訳で散歩へ。林縁にはヤマホトトギス(たぶん)が咲いていました。
よく似たものに、名前もよく似ているヤマジノホトトギスというものがあります。


突然立ち止まり、ゴソゴソし始めるHYOZO。


なんと、ハチから生えるきのこ!ハチタケの仲間だそうです。
すげー!よく見つけるな・・。


こちらは事務所でもよく見かけるクモタケ。
キシノウエトタテグモというクモにのみ生えるきのこ。


こちらもだそうです。サナギタケといって蝶や蛾の幼虫や蛹に発生するらしい。


確かに蛹から何かが延びている!しかも、同じ種類でもアナモルフ(無性世代)という状態らしい。有性世代(テレオモルフ)という状態だと、きのこはこん棒状のかたちになるそうな。
そもそも、私たちがきのこと呼ぶものは子嚢菌が子実体をつくった状態のことをさすのであって、菌にとっては長い時間の中での一瞬の姿かたちなのかもしれない。


自分もハチタケらしきものを見つけました!
いやー、見つけるのはかなりハードルが高い。


寄生され、お亡くなりになったスズメバチの姿。不思議とアリとかに食べられたりしないんですね。菌に侵されまくっているから?忌避的な作用?何でだろう。

奥深い世界を目の当たりにしました。こういった昆虫に寄生するいわゆる冬虫夏草の仲間は国内でわかっているだけで500種を超えるそうです。しかも中にはそういった冬虫夏草に寄生して子実体を作るものもあるとか。


文様のついた土器片も転がっていたり。歴史を感じる。


一昨日見かけたサガミラン。あまり変わらない姿で花を咲かせていました。
地中の世界は興味深いことでいっぱい。


午後からは再び黙々と作業。またいでお手入れ、イトヒバの樹冠内。
ツクツクボウシの鳴き声も聞こえ始めました。


見かけず心配だったニホンアカガエル。今日は沢山飛び跳ねていました!

よく見かけるヤマアカガエルに対して、生息環境がどんどん狭められているカエルです。長く命を繋げられるよう祈る。


作業は明日も引き続き行います。
ご安全に~。