· 

BILLOW day 2


朝、事務所での作業から始まる一日。写真は花盛りのニホンハッカ。近所では自分とこの田んぼや湿地周辺などにちらほらとみられます。ハッカといえば市販のハッカ油をヒル避けに使ったり、ハッカ飴うめ〜と思うぐらい、冬場のリップクリームもそうか。なんならお茶にもできそうと思って調べてみると、和薄荷茶として流通している商品は2019年に復活させた一商品のみ!(日本薄荷の生産はハッカ油としても採算が合わないため衰退しています)。そのお茶の写真をみて心を奪われた・・なんという鮮やかな緑色!世界中にあるハッカの仲間の中で最もメントールを多く含み、かつセイヨウハッカ(ペパーミント)ほどケバい感じがしない香り。魅力たっぷりなので、これは自分でも作ってみようと思いました。


ほか、午前中は学校に用事がある先生(息子)を送り迎え。帰る前に二人で少し散歩していると、近くの草地でカナビキソウを見かけました。とても小さな草地だけど、ススキが主のどっしりとした環境。マメ科の植物に半寄生するこねくり担当。他ツルボや下の写真のコマツナギなど。


学校の土手の草地も少し覗いてみました。メドハギ、ネコハギ、ヤマハギの花。萩と名のつく植物三つ。くさかんむりに秋。


昼過ぎにゴヰチカへ赴きHYOZOとともに会場設営開始。会場というほど広くはないけどあれこれ動かすのは大変。リハ開始予定の16時までには演者や出店の皆さん合流。ドライバー役を担ってくれたヤツェクありがとう。


ワオ、たいちくんの仕業のBILLOW酒。実際の意図は違うだろうけどカウンターパンチのデザインと私は捉えた。やるならめちゃくちゃ精査して精魂込めてやってほしいアート苦×ミックス笑。水が良い君津市久留里の某酒造のうまい酒というのも響く。水源地に作られた産廃最終処分場からの漏水問題について未だに県や市からダンマリ決めこまれている久留里。水源地を握った人から水を金で買わなければいけない時代はすぐそこ。真正面から挑んだら負けるやつ。ちなみに、市原市最高峰の大福山展望台に登ってまず見えるのがその異様で巨大な処分場の姿。大東京から運ばれてきて、山や谷に埋められる焼却できない行き場のないゴミの吐き溜め。誰かがやらなきゃいけない汚れ仕事。日本のあちこちにある光景でもあります、見えないけど。


本日に合わせて、わざわざ横浜から来て出店してくれたRe.mさんの様子。チェコの伝統工芸品であるガラスボタンの展示販売。現地買付や直輸入で揃えているそうな。どの国でも言える灯火的な伝統工芸あるあるですが、BILLOWの皆さんは一様に知らなかったようで、興味深く見ているのが印象的でした。


出店に気づいた通りがかりの人が覗きに来て、そのまま買っていく姿があってすごくよかった。ライブを見にくるわけではないんだけど、なんだか皆さん嬉しそうで。受付やらドタバタでボタンの写真を撮らなかったのが悔やまれる。一つ一つの作品が繊細かつ手垢感に溢れていて、とても美しかったです。


18時オープン。トップは上質メロディーを溢れさせてくるTHE TREESから。インストア仕様のコンパクトなセッティング。こちらはPA担当のHYOZOが演奏が始まる前に撮ってくれた写真です。チラッと見たかったけどほとんど見られず!ちょっと席を外して動画だけこっそり撮りました。


お次のmeatmountain。演奏前に激写。なぜ肉の山なのか、聞けずじまいでした。アー写をいただいた時に菅原さん(本日cassette tape DJ)とそっくりすぎて混乱したりも。サポートのベースの方、遥々歩いて来たけど挫けて電車乗ってきたりとか植木屋やってるとかで、諸々めっちゃ面白かった。チラチラ覗いたライブは言わずもがな、カッコ良すぎました。ちゃんと見たい。


なんとまさかのカセットテープDJとして降臨のShinichi Sugawara。元シャムキャッツ、現在はSAMOEDOを始動したフリークマン。波の音だけがひたすら流れるカセットとか、琴線に触れるチョイスに興味津々。某ジャズマンが持つカセットはチューリップの日本。純白の皿の上に真っ赤な梅干し。


賑わい。キャパ的に前売り分は完売となっていたのですが、当日飛び入りの方も含めて30人ほどのお客さんが無理矢理押し込まれるゴヰチカ。実際は外でまったり組と分かれて良い空間だったんではないかな〜と思います。


主役のBILLOW。ツアー中こんなに至近距離で見られたのはもしかしたらゴヰチカだけかもしれませんね・・。ちょっとだけ陣取って一枚。足元を写したくなる奏法。USともUKとも違う土着性を持った耽美な世界を改めて披露してくれました。


ライブ終了で諸々全開放。関わっていただいた皆さんお疲れ様&ありがとうございました。BILLOWの面々に再入荷したSEASCAPEレコードにサインをいただきました。赤盤が2枚ほどあって早い者勝ち。こちらは頼まれていた茜さんへの一枚。延期となっていたビートルズスナックは11月開催だそうです。来るか!干物!


マムシ漬けブランデー(8年もの)で乾杯の図。撮っているのは足を運んでくれたツアーオーガナイザーであるto'morrow recordsの水島さん。


BILLOWのFacebookページよりお借り。最後は残っていたお客さんも含めてどかーんと撮影。「おそらく私たちが今まで演奏した中で一番小さなスペースだけどそこは愛に満ちていた!」とは嬉しいお言葉。多分、至らないところも多々あったと思うんですけど、サポートすることができてこちらはとても光栄でした。


最後に、BILLOWと水島さん、HYOZOと私集合で一枚。本当にありがとうございました。HYOZOは実質これでゴヰチカをしばし離れることになります。でもライブやイベント時には手伝ってもらいます。改めてよろしく。


己の無力さをいつにも増して感じた二日間が終了。助けてくれる人が周りにいるのはなんと幸せなことなんだろうか。さて、BILLOWのツアーは明日から東京で三日間連続。渋谷のLushではヴォーカルであるレンカさんソロのivy zとして出演のもようです。見たかったな〜。


もう売り切れちゃったけどこちら、under a red moon, pt. 1 & pt. 2。さらにノスタルジーに浸かって心象度高めの作品。今度はお客さんとしてライブが見られる日を願う。


また、ギターのJakub Zboril氏はBughead Recordsというカセットレーベルも運営しています。これらチェコのシーンもどんどんつなげていきたい。