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災害と生活について思うこと


昨日のブログで最後に書いた部分のつづき。
いま書くことじゃないんじゃないか・・?と自分でも思いますが、ご容赦願います。

本日、千葉の山奥に住む方と少し話す機会があり、電気は止まりつつもそこまで苦も無く過ごされているようでした。

風呂はどうしているか?と聞いたところ、「井戸水と薪で沸かしてる」と答えが返ってきました。
今冬の薪をストックする手間も省けて嬉しそうでした。


物凄い微妙な写真ですみません。ちょい前です。

これは何をしているかと言うと、土壁材料を足で踏んでこねているんです。

この時の材料はスサと田土。


土壁は呼吸するとか、調湿機能が~とか色々聞く機会も多いけど、大きなメリットは壁が崩れてもその土を集めてまた壁を作ることが出来る点。

寝かせたり、乾燥させたりと、ゆったりとした時間のなかで作ります。


ぱっと参考になる資料が手元になく、こちらは岩手某所にある母親の実家の資料です(拡大します)。

茅葺の直屋に、果樹や畑のスぺ―ス、防風防雪防暑のための屋敷林などなど。
小姓組の家屋とはいえ、どこからどう見ても理にかなった住まいです。

街並み今昔というブログで、木と紙で出来ているような家が~と書きましたが、まさにそんな感じで、夏涼しく冬クソ寒い家です。
言いたいのは、植物材料は植物自ら生えたり成長するので、ストックも含めて永久に循環活用できるということです。

 

まず、屋根の裏側が見えるような本当に古い伝統建築は一切金物を使わず木組みだけで造られています。
それらの家は礎石の上に乗っかるだけの構造なので、建物全体で力を受け流すことが出来ます。例えば地震などの強い力がかかると、礎石から離れて勝手に歩いていってしまうほど・・(その後建物ごと曳家で元の位置に戻すことができます)。

それでも強い地震や大風で建物が壊れてしまったらどうするか。

今まで書いたように、屋敷林の木を使って組み、ストックした茅で屋根を葺いて、場合によっては藁追加して土も再利用で壁作るんです(ちなみに竹小舞づくりも楽しいです)。

だから、昔はゴミなんて言う概念すらなかった。

でも現代でそんなことをするには・・・、スキルも人も足りないし、何より法が許さない。
昔は集落の人総出で、次はあいつんちだんべ~と助け合った術も、繋がりもない。
里山活動も同じく、そんなことが賃金(or対価)発生の仕事として復活すればどんなに素晴らしいことか・・。

オランダのように、役所でさえ茅葺屋根にするぐらいの思い切った力業が欲しいです。


一つ、解りやすいお話。

日本によくある谷津の棚田は豪雨になるとあちこち壊れて水が漏れたりします、が、全てが丸ごと壊れることはありません。

 

何も完全に昔の生活に戻る必要はなく、自家発電の重要性は更に高まるだろうし、重機もっと使って、スマホでドローン飛ばしたりする先端技術なんかも今後絶対に必要です。良い面はどんどん発展させていきましょう。

ただし、自然を技術だけで征服し、便利だけを求めて暮らそうとすれば、災害は何度も何度も人間自身が招いてしまうように思います。


駄文乱文失礼しました。

さて、本日はご依頼を受けて現調がてら大網白里市へやって来ました。
出来るなら本日やっつけようと思っていたけど、お隣さん・お向かいさん宅と作業も増え、一人ではやや厳しめなので後日伺うことになりました。

フェンスも新たに作り替えます。


という訳で予定変更し事務所で作業。

明日は雨。

また違う場所での依頼であるフェンス修理の準備を進めました。


目途がついたので、落枝にやられてしまった仮植中の木々を救出。
こちら根巻といいます。簡易的なみかん巻。


昨日運んできたきた木々も無事仮植できました。

さて、本日市役所から連絡いただきまして、9/21(土)開催予定だったいちはら環境フェスタ2019は中止と決まったそうです。

残念・・でも少しほっとしたような・・。


ではまた~。