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雁金草と節黒仙翁


年に数回入らせていただいているお庭の草刈り作業です。

普段は空き家となっているため、御覧のとおりの大草原。


丹念に庭いじりをされていたようですが、そのほとんどは他の雑草に負けて消えてしまう。


そんな中にもブラックベリー、ブルーベリーの果実と、セイヨウハッカ(ミント)の花。
もったいないぜ~。


コアシナガバチにドカーン!と刺されました・・。
今年の目標はハチに刺されても一回!だったので、目標達成ならず。

コアシナガバチは小さいですけど毒は強力です。


ざっくり作業ですが、無事完了。

草地に隠れていたルリタマアザミは残しておきました。
次回は秋の手入れです、よろしくお願いいたします


早めに終わったので寄り道。


カリガネソウ(雁金草)とフシグロセンノウ(節黒仙翁)の花です。


盛夏~初秋の里山を彩る野草ですが、滅多に観られるものではなくなりました。

それぞれ千葉県では一般保護生物、要保護生物に指定され、特に日本固有種であるフシグロセンノウは同じナデシコ科のカワラナデシコよりもはるかに出会う場面が少ないように思います。


水生のシダ植物の一つであるデンジソウ(田字草)。


かつては駆除に困るほどのありふれた水田雑草で、かつ生態系の中で重要なポジションにいました。

今や環境省より絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定され、宮城、新潟、奈良、鳥取各県で絶滅、千葉では絶滅危惧ⅠB類に当たる重要保護生物となり、他ほぼすべての都道府県で絶滅危惧Ⅰ~Ⅱ類相当となっています。

例にもれず、昭和40年ごろから始まった農薬ブーム(?)&生活排水の流入により他の水生植物同様、姿を消しています。
絞り水から年中水を貯える山間の湿田でも姿を消していることを考えると、人間の影響力の大きさを感じることが出来ます


風呂の前里山保存会の中山さんより、キツネノカミソリ(狐の剃刀)の花がピーク!との知らせを受け、観に行ってきました。


せっせと花粉を集めるミツバチがかわいい・・。


かつての豊かな自然を残す環境は今この瞬間も少しずつ無くなっています。

なんとか、次世代さらにその次の世代へと伝えられるように自分も頑張ろう。

ではまた~。