田中さんと同行し、様々な現場のメンテナンス作業に伺いました。
写真は植えられた下草のキョウガノコ。
ミモザに実っていた果実と、雑草についてお話する田中さんの図。
雑草もむやみに抜かず、むしろ雑草の根につく根粒菌が土を改善する、という話に頷くばかり。
鋸鎌を使い、空中でサッと刈るぐらいにし、徐々に林床の環境が整えば、場に合った姿へ自然と落ち着きます。
本来土留めというものは土圧を受け止めるものだけど、枝を使った土圧をかけない土留め。
個人的な印象でも相当なチャレンジに見え(笑)、でも自分の仕事でも取り入れたいと思いました。
植えた木々が成長し、しっかり土を掴んだ頃の姿が目に浮かびます。
見た目だけ真似をしても意味はないので、仕組みや意図から考えねばなりません。
一方では現代の住宅に合うようなラインを強調した庭や工務店(エフ・ベース)のモデルハウス兼事務所の庭など、様々な箇所の作業に入らせていただきました。
共通するのは、樹のありがたみを本当に実感できることです。
木々の間を歩けば、木陰云々よりも風の感触というか空気の違いを体感できます。
とここまで、藤枝市や掛川市を回ってきたのですが、シュート!(マガジンのサッカー漫画)を思い出すのは世代だからでしょうか・・、久保さん・・。
最後の現場が浜松市天竜区でそのまま終わりとなり、近くの浜北森林公園を歩いてきました。
庭の土を掘っていても、山を歩いていても、千葉の土とは全く違うことがよくわかります。
こちらは礫が混じった痩せた土のため、気候と同じく植生もだいぶ違う。
アカマツ(赤松)が優先する森の林床は正月飾りに使うウラジロ(裏白)やコシダ(小羊歯)が多く、特にウラジロは千葉には生えていません。※千葉南部の房総丘陵には自生しています、上記訂正いたします。
目についた花や草の中で、千葉では自生しないものいくつか。
上からクチナシ(梔子)、スズカカンアオイ(鈴鹿寒葵)、ササユリ(笹百合)、ノギラン(芒蘭)。
ツレサギソウ属のたぶんオオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草)でしょうか。
花が咲くのはもう少し先のようです。
トンボソウだとしたら、地元市原でもみられる山地生のランの仲間です。
以降は山地の湿地や沢のようす。
こちら静岡県以西に分布するハンカイソウ(樊噲草)。
ノハナショウブ(野花菖蒲)とハンゲショウ(半夏生)。
下の写真はオニスゲ(鬼菅)でしょうか?
山間にある貧栄養の湿地ではミミカキグサを含めた食虫植物の仲間が多くみられます。
上の写真は倒木の上に生えたトウカイコモウセンゴケ(東海小毛氈苔)。
最後、車を止めた駐車場の芝生の中で、おなじみのネジバナ(捩花)が咲いていました。
時間があれば、一日ゆっくり歩きたいほど良いところです。
すぐ近くの温泉に浸かって、飯食べて今日はおわり。
おつかれさまでした。
ではまた〜。
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