朝からポツポツと雨。
午後には本降りとなるようなので現場を空けました。
写真はベランダの小さな池に生える中で、謎の植物だったもの。
生えてきて三年目でようやく花をつけ、どうやらミクリ(実栗)のようです。
能満の湿地から冬場にスコップでひとすくい持ってきた土をドカッと入れたのですが、その中に眠っていた種が入っていたと思われます。
ちなみに、今年になってミゾソバ(溝蕎麦、たぶん)も芽を出しました。
花を咲かせるまで本当にあと少し!のノハナショウブ(野花菖蒲)今日のようす。
こちらは多古光湿原産(明後日、観察会があるので是非~)です。
そして、その土を持ってきた近所の能満の湿地へまたまた散歩に。
何度も書いてますが、ハンノキ(榛)が優先する林となっていて、写真部分の林床下草はほぼミゾソバ(溝蕎麦)とツリフネソウ(吊舟草)です。
ミドリシジミがちらほらと観られました。
ハンノキ林に完全に依存した生活をする大型のシジミチョウの仲間です。
羽を開いた姿が本当に美しくて、目どころか魂奪われるレベルなんですけど、写真に収めるのは難しいですね。
日中はハンノキの樹冠の上を飛び回っているため中々出会うことが無く、観るとしたら朝夕が良しです。
ハンノキは湿地にのみ生育する樹木であり、そのような湿地が減少するとともに、このミドリシジミも数を減らしつつあります。
ウキヤガラ(浮矢幹)の群落とアゼナルコ(畔鳴子)でしょうか。
カヤツリグサの仲間は同定が難しく、どちらも自信がありません・・。
ちなみにくっついてる虫はマイマイガの幼虫。
ブログに載せる他の写真がないので撮った景色全部載せます。
身近でも気づいていないだけの素晴らしい景色が他にも沢山隠れているかもしれませんね。
ここの湿地もそうだけど、なんだか例年に比べて水が少ない場所が多いように思います。
種類は解らないですが、集まるシャクトリムシ。
これではバレバレだ~。
ひとつはイ(藺)だと思うのですが・・、いわゆる畳に使うイグサです。
イグサ、カヤツリグサ、スゲの仲間の代表的なものぐらいは覚えたいです。
ハンノキ林を抜けて上流方面の景色。
この先は足元がより悪く、かつ背丈を超えるヨシ(葦)やススキ(薄)などが茂るため未だに立ち入れずにいます。
例によって比較地図(クリックで拡大します)
どうやら上流へ向かう途中に堰かため池があるようで、地図はそこを中心にしています。
その姿は今も昔も変わらないようです。
現在辺りは鬱蒼とした森が広がりますが、明治初期にその場所は全て人工的な赤松林か草原(おそらく茅場)で、理想的な里山的景観が広がっていたと思われます。
谷津に沿って道があり、現在の地図にもあるけど、実際は猛烈な薮に覆われて通行不可です。
冬に攻めるしかないのかー。
ではまたー。
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