鴨川側から山へ。
東大の千葉演習林春の一般公開に合わせて郷台作業所まで。
ゆっくり歩いて往復約6時間の道のりでした。
道のりは保台古道(遠沢川・素掘りトンネルの道)に地図と大量の写真をのっけてますのでご参考に。
電波要らずでずっと機内モードのGPSアプリって超便利です。
正直、公開路はほぼ舗装された平らな道で足疲れるし、そんなに面白くなかったんですけど・・、普段は入れない場所なので良い勉強になりました。
あたりは植物の宝庫で挙げればキリがなく、目に留まったものだけをいくつか。
こちらはサツマイナモリ(薩摩稲森)、西日本に多く分布する野草で、房総丘陵は自然分布の北限にあたります。県要保護生物です。
ナツエビネ(夏海老根)とカントウカンアオイ(関東寒葵)。
ナツエビネは環境省で絶滅危惧Ⅱ類(VU)千葉県で要保護生物となっています。
ここいらは比較的個体数が多いと思います。
ベニシュスラン(紅繻子蘭)とコクラン(黒蘭)。
ベニシュスランは県重要保護生物となっています。
小さな沢の源頭を詰めると、他のシュスランの仲間と共に結構見かけます。
しかし、ナツエビネも同じく山深い所で真夏に咲かせる花を観るのは結構な勇気が必要です。
崖を登ろうと手を伸ばした先にマムシがいたら、薮漕いでマダニに食いつかれたりetc。
自分はヤマビルだけがどうしても苦手です・・。
越冬中で動きがスローなオオスズメバチの女王。こやつらも活動し始めると危険!
そもそも深い山は、色んな生き物が警戒している気配をバチバチと感じる(こちらからは見えない)ので、今の季節でも妙に気が張ります。
花を咲かせたクマガイソウ(熊谷草)。
貧弱な個体が多い中、結構感動する出会いでした。
他見られたもの列挙します。
森は常緑樹が大半を占め、バリバリノキやバクチノキもみられました。
花を咲かせていた高中木で目立ったのはガマズミ(コバノガマズミ?)やヒメウツギ、ツクバネウツギなど。
山神宮とある石に今年もご挨拶。
またゆっくり来ます。
16時からはCo-satenにて石橋先生によるお茶講座!
置いた木々が意外と映えに映えてくれました。
お軸と共に飾られていたのは何と奇遇にもクマガイソウの花!!!
一人、妙に幸せな気分になっていました。
お茶に対する親しみが深まる素晴らしい講座でした。
これからはMY茶筅を持ち歩こう。
山歩きながら、一服時にお茶を振る舞うなんて最高だと思います。
昔はお庭番が茶事の裏方をやったなんて話も聞いたことがあるので、庭目線でも更に勉強したくなりました。
最後は、米沢古民家の話に。
進捗を聞き、作業開始が改めて楽しみになりました。
ではまた~。
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