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紫と傘


ちょっと肌寒い一日は荒井造園 植介荒井さんのお手伝いで市原市内。
あ~ここには何々が咲いてたな、とか色々と思いだす道すがらでした。

写真は現場ではないけども、隠れ里のような場所のためか空き家が多い景色です。


草地にはマルバスミレ(丸葉菫)が咲いていました。
このスミレと出会う場所では、植物の多様性を実感することが多いです。


木のうろの中の小さな世界。
キランソウ(金瘡小草)が目立ちます。


昨日、全草を使ってお茶にするという話を聞きました、やってみようかな。


一服時、荒井さんとちょっとそこまで。


舗装路、砂利道と尽き、幾重もの赤道が山中へと続いていました。


ここは・・、時間作っていつか歩いてみたい道です。

冒頭で書いたように、辺りを何度か歩いています。
木更津の東端へ抜ける山間でもあり、木更津市ホームページ内に興味深い紹介があります。

木更津市の緑の資源

上記の頁の図、市原市との市境付近にご注目。
分布として、ムラサキ、アシタカマツムシソウ、キキョウなど、とあります。

ちょっと待て、確か2009年の県レッドデータブックでは最重要保護生物でしたが、2017年に改訂されたものでは50年以上前に県内で採集された標本が見つかったが現在はみられない、という文言付きで絶滅と判断されていたけど。。

ムラサキ(紫・ニホンムラサキ)についてはwiki参照。
※wikiの写真は何故かセイヨウムラサキが誤って使われています、念のため。

この資料はいつ調査したものか非常に気になるのです。
現在、図にあるエリアはよりによって産廃埋め立ておよび残土造成が目立つ土地となっています・・。

ただ1970年代に、千葉市緑区の誉田から市原市高田にかけて、ムラサキの採集記録があったりするので、まだ希望は捨てずにいます。

ちなみに市原市内で、アシタカマツムシソウ(愛鷹松虫草)はこの近辺で稀に分布し、キキョウ(桔梗)はぐーっと東へ行って鶴舞のただ一地点で確認されています。

キキョウに関しては、コナラ林を伐採したところ、林床が明るくなったことにより、眠っていた埋土種子から発芽復活したという状況だそうです。


空き家となった土地の中、トタン屋根の上で花を咲かせるムラサキケマン(紫華鬘)。


という訳で、お仕事も無事完了。
お疲れ様でした、またよろしくお願いいたします!


yumbo石が降る12インチレコードが届きました。

個人的に好きな曲だけが入っていて、ジャケットの写真も含め痺れます。

少しばかり、ゆっくり音楽聴きます。



ではまた~。