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本を借りてきました

お手入れの手伝いの予定でしたが、雨で延期となってしまいました。

我が家で育てているガガブタ(鏡蓋)。殖芽が延びてます。
こんな感じで、たったひとつの株から約30体のクローンが生まれました。

停滞した環境なので、春と秋はちょっと水質が不安定になります。
増えすぎたイヌタヌキモ(犬狸藻)は半分ほど外しました。

こちらは頭頂部に殖芽を作りはじめたムジナモ(貉藻)。
冬場はこの部分だけ水中に沈み、他の植物体は枯れて越冬します。
こちらも分岐を繰り返し、去年増えた10株から20株となりました。
栽培されているほかの方の話を読むと、始めてから10年でようやく花が咲いたとか。
10年・・。

こちらは増えに増えて困るぐらいのイヌタヌキモの殖芽。
市内でも見られますが絶滅の危機に瀕しているので、栽培場所を増やそうか。
今年観察した様子だと、絡み合うぐらいマット状に固まった所で生育力がグンとあがりました。花を付けたのもそういった環境。何か関係があるのでしょうか。

植木について調べたい事があったので、図書館へ。
10冊ほど本を借りてきました。

一つ二つ。改訂新版千葉県植物ハンドブック(千葉県生物学会・2010)より抜粋。
先日のブログのお話ですが、オナモミは千葉県には見られるようで、関東圏の中で唯一絶滅危惧指定されていない模様。

あと驚愕の事実が一つ、先日触れたヤマブドウはなんと千葉には自生しておらず、よく似たエビヅル(葡萄蔓)が見られるそうな!
ということは自分がヤマブドウだと思っていたものはエビヅルですね。
不確実なことを書いてしまい失礼いたしました。
ヤマブドウはもっと美味しいのでしょうか。

水草のことや、市内の自然について詳しいこの本も興味深い。

上記の著書よりわかりやすい図を抜粋させていただきました(以降クリックで拡大します)
最も水草の種類が豊富な沼から、日本一汚い沼へと変貌を遂げてしまった経緯がとてもわかりやすいです。
ちなみに、我が家ではガシャモクを育てています。ここ印旛沼でも過去に見られたもので、近くの手賀沼では埋土種子から今も毎年発芽する沈水植物です。ただ、発芽したものすべてがその年のうちに消滅していくという悲しいサイクルを繰り返しています。

こちらも改めて。意外な植物が載っていて驚き。
こんな事を書いてこんな本を読んでいると、何だか憂鬱な気分になります。。

でも、例えば消息不明・絶滅種として記載されるこのカシノキラン。
これは房総丘陵の深部に入ってヒル地獄の中注意深く観察すれば実際に見られます。

絶滅とされていても、もしかしたらまだまだどこかで細々と生き残っているんじゃないか。
そういった希望は常に持っていたいですね。

駄文乱文失礼いたしました。