O様宅のお庭作り工事が無事完了いたしました。
切り上げてしまった昨日の作業に引き続き、植栽地周りの環境改善工事を進めます。
杜の園芸の矢野さん、高田造園設計事務所の高田さん、親方である松浦造園の松浦さん、他にも多くの方の現場で見たり、指導いただきながら作業してきた方法ですが、まだまだ自分は試行錯誤中、いわゆる水脈改善を試みる作業です。
一昔前の造園の指南書でも、ソッコウを切るといった意味合いで使われてきた方法でありますが、表面的な効果があるのはもちろん、様々な作業や考え方に応用ができます。
一つ挙げれば、本来の川の流れは真っすぐで平らではなく蛇行し、淵と瀬があって然るべきで常に形を変えるもの、それはお砂場に水を流して出来ることと同じ、それらのさじ加減を決めるのは重力や土質に加え、何を隠そう地中の空気の圧力!といった具合です。
科学の世界ですら不明なことが多い地中の空気と水の動き、それらは地上の空気や水のように常に動いています。
100年ほど前までは当たり前に行われていた、一見するとさほど特筆すべきでもない作業の数々。そこに隠された本当の効果が理解されないまま、残念ながら現代土木では蔑ろにされ失われてしまいました。
土と木です。本当の意味での土木の考えを取り戻すためにも、地中の気象現象の理解を深めることが今後大切になると思います。
より良い改善作業を行うには基礎を含めたブロックと道路のU字溝すら取り除きたいけど、それはとても難しいこと。出来る限りのことを進めていきます。
この後、樹名板を取り付け完了となりました。
ちなみにこの落ち葉や枝のマルチングはかつて行われた稲わら敷きと同じ意味合いです。
防寒効果や乾燥を防ぐのはもちろん、何よりも好気性の菌類を呼び込みます。
我が家の池でも時々無農薬の稲わらを投入しますが、好気性発酵の環境を作ることの大切さを日々実感します。
この度このような貴重な作業を快く了承してくださったO様には心より感謝申し上げます。
ご検討いただく案件もありますが、末永く木々と共に過ごしていただければ幸いです。
また施工協力いただいた青野君ありがとう!
おまけ。
せっかくなので遠回りして寄り道。山からの絞り水滴る崖っちょ某所。
これってもしかしてワサビですか?ユリワサビではないような気がするんですが。
詳しい方教えてくださいまし。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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