本日は庭のお手入れと既存樹木の伐採作業。
伐採の依頼があったケヤキの老木は建物と近接し隣地も近い状況。
一人ではとても危険な作業になるため強力な助っ人に来ていただきました。
最後の最後ですが、岡部夫妻による伐採の様子。本当に助かりました~。
鹿野山方面にて房総森輪会を主宰されています。ケーナ造りの教えを乞うためにも伺わねば。
ケヤキについていたサルノコシカケ。
食べられないんだろうけど、マイタケのようなすんごくいい香りがしました。
話は変わって先日のお話。
中房総薬草栽培推進会の講演である「薬草栽培から生薬の調製まで」に参加してきました。庭工事の視点からも薬草の知識が欲しいな~程度の軽い気持ちで参加したのですが、面白すぎるお話にあれよあれよと引き込まれてしまいました。
写真はマコモダケで知られるマコモからつくられた和紙だそうです。米よりも歴史が古く縄文時代より麻とともに栽培されていた眞菰。自分も採集してきた株から水質浄化のためにマコモを植えていますが、先日ブログで書いた休耕田にマコモ田も作ってみようと思いました。近所で手漉の和紙を作られている方おられましたら一報くださいませ。
講演は午後からだったので、知っている限りの市原市内の場所で花々咲く様子を覗いてきました。こちらはヤマエンゴサク。県重要保護生物です。
前回は咲いていなかったイチリンソウが咲きだしました。ヤマエンゴサクやニリンソウもそうですが、初夏までには葉っぱもろとも地上から姿を消してしまいます。県要保護生物。
ニリンソウの群落。一応地図にも載っている古い道の上で足の踏み場もないほど咲き乱れています。古くから山菜として食されてきました。
薮の中に少しだけ見られたイカリソウ。船の碇のような形の花が名の由来です。薬草の講演で知りますが、地上部はあの養命酒の主成分なんだそうな。県重要保護生物です。
クマガイソウ。花を付けない貧弱な個体をよく見かけますが、こちらは花をたくさんつけた立派な群落。環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)、県重要保護生物。
市原市の一番南。養老川の支流である梅ケ瀬川のようす。
川沿いで観察できたもの。平地と違い丘陵地性の植物が多く観られます。
せっかくなので昨年観られたコチョウショウジョウバカマのようす。
カジカガエルが鳴き始め、モリアオガエルが産卵するまではあと少し。
川を離れて山中へ。こちらを見つめるニホンジカ。
場所は秘密なのですが、ここほど多くエビネの個体が見られる群落を他に知りません。
二株ほど花を咲かせていました。
沢山観られるフデリンドウも少しづつ花をつけていました。
ニホンザルの糞。なぜニホンザルか解るかというと目の前でしていったからです・・。
メタリックな光沢を放つセンチコガネ。上のような糞を食べる糞虫。森の掃除屋さん。
そしてもうこやつらが活動中・・。核心部の沢にて、ヒルに吸われて血まみれ沢歩きという企画をやろうかやらまいか迷うこと早二年。
新緑と共にまぶしい満開のウワミズザクラ。
最後に講演会場にほど近い市原真ん中あたりのとある場所の景色。
丘陵地とも平地ともいえないあいまいな土地柄、数多くの歴史が眠っていると思います。
最後に。鹿野山で活動する岡部さんより、鹿野山あたりにヒルはいないという話を聞きました。写真は鹿野山を源流とする恩田川と本村川単独行の様子です。
ヒルにビビッて夏は行けないと思っていたのでこれは朗報!こちらに行きましょう。千葉のグランドキャニオンが拝めます笑。
やっぱり危険もあるので複数人でアタックしたく、一緒に行っていただける方引き続き募集!!
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いしのり (日曜日, 15 4月 2018 11:22)
サルノコシカケは、煎じて飲むとガンに効くという噂があります。
我が家のクマガイソウ、葉っぱは結構生えるのですがここ数年花が1、2輪しか咲きません。以前は5、6輪は咲いたのですが。肥料ぶそくでしょうか?
武田屋 (水曜日, 18 4月 2018 20:35)
いしのりさま
コメントありがとうございます。
サルノコシカケは種類も沢山あるようで、とても自分には見分けが付きません。薬効はありそうな匂いではありました。
クマガイソウは庭に植えた場合はかなり環境を選ぶように思います。
千葉な自然下でみられる場合はうっすら日がさす竹林か広葉樹林下で、特定の菌根菌と共生してると思われるのが一点、また根を平気で10m以上伸ばして別個体を作る面もあるため、広い面積が必要になることがもう一点。これらの環境が作る事ができれば良好な生育状況になると思います。
いしのり (木曜日, 19 4月 2018 07:53)
アドバイスありがとうございます。クマガイソウ、今年一部植え替えて見ようと思います。