ここ二日間は里山に関連する活動で中々濃密な時間を過ごしました。
まずは昨日、米沢の森を考える会をはじめ市原で活動する皆さんと共に、栃木県は宇都宮へ視察に伺いました。
お伺いしたのは主にタケノコや竹材を生産する若山農場。
というのも、近年人の手が入らず荒れた竹林の有効活用法を検討するにあたり、何やら興味深い方法があるとのことで・・。
こちら、試作品段階という国産のメンマ!(に近いもの)です。
全く知らなかったのですが、発酵食品であるメンマの原料は台湾に自生するマチク(麻竹)という竹から作られるのだそうです。
残念ながらマチクは気候的に日本では育ちません、しかし試行錯誤の結果、自生するモウソウチクのタケノコから近いものは出来上がりつつあるそうです。
タケノコを生産する竹林も案内していただきました。
こんなに穏やかな景色の竹林はまず市原ではお目にかかれないよ。。
暖かい日の光が差し込んでいます。クマガイソウなんかも元気に生育できそうな環境です。
モウソウチクの林床。土もふっかふか。タケノコにょっきり。
有効に使えそうなので、穂など造園工事で使う竹材について伺ってみましたが、残念ながら現在ほとんど需要がないためチップにしてしまっているそうな。宝の山なのになぁ。
写真はマダケとキンメイチクの林様。植木用に開発された品種というヒメアケボノモウソウチクはとても興味深かったです。
短い時間でしたが、竹林の有効活用について色々な考えが浮かび、とても有意義な時間となりました。
そして本日、いよいよ天羽田の桜植樹と相成りました。想像以上に大勢の方に足を運んでいただき感激です!
植木屋として桜の植樹方法や場所について説明させていただきました。
人数も多く、どんどん作業が進みます。正直、もう少し植栽位置や環境について改善の余地はあるかと思いますが、無事植え終わることが出来ました。
樹種名が分かるように竹で樹名板を作ります、札も支柱も竹は現地調達!
野生種はオオシマザクラのみで、他四種は関山や吉野をはじめとした栽培品種です、緩やかにすみ分けをして植えました。今まであまり里山等に興味が無かった人でも、桜を愛でに来ていただき、隣接する森にも目を向けていただければ幸いです。
将来のイメージ図。
今昔図。かつては管理されたアカマツの林が広がっていたことがわかります。鎌倉街道や久留里街道の面影が色濃く残る地です(クリックで拡大します)。
多くの方の力によって、天羽田の森の第一歩が踏み出せました。
今後は整備地の面積も広がる予定です。引き続き、次世代に立派に残せる環境を繋いでいければと思います。ありがとうございました。
また、両日とも多大なるご支援をいただいた第2クローバー学園の皆さんには重ねて感謝申し上げます。
おまけ。と言っても個人的には最も衝撃的な体験だったのですが、ソーラーシェアリング縁ga環を主宰する石川さんの実演にて。
灰になることなく本当にあっという間にきれいに炭が出来上がってしまった。。
植木屋として炭はかなりの頻度で使用するので、驚きの光景でした。
という本業の植木屋仕事では、高山造園土木(株)のお手伝いで成田市へ伺う日が続き、修行中ではまず無かった公共的な作業工程に携われて非常に勉強になりました。
見たことのない材料、見たことのない工法、良し悪しは別として勉強すべきことはまだまだ沢山あります。
明日からは新規のお客様宅へお手入れ行脚の日々が始まります。気持ちも新たに頑張ります。
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